一般市民版
n = 329
学生版と比較可能
18〜70歳以上|全国(関西・九州中心)2024年6月
📊 概要
📚 知識・経験
🚨 利用判断基準
💴 料金・有料化
🛠 適正化取り組み
📐 学生との比較
回答者属性と主要結果サマリー
329名の一般市民による救急車利用意識調査(2024年6月)
有効回答数
329
女性206名 / 男性122名 / 18〜70歳以上
救急車利用経験あり
59.3%
195名 / 学生版23.4%から大幅増
対応に満足(経験者)
91.2%
177/194名 ― 高い満足度
#7119 認知率
42.6%
140名 / Q助 5.2%(17名)
性別・年齢構成
回答者の属性内訳(n=329)
女性 206名
62.6%
男性 122名
37.1%
職業構成
一般市民ならではの多様な職業(n=329)
会社員38.6%・専業主婦23.4%・フリーランス15.8%。学生版(学生100%)と異なり多様な年齢・職業層からの回答。
年齢別 救急車利用経験率
年齢が上がるほど経験率が高い傾向
18-29歳
45.5%
45.5%
30-39歳
52.0%
52.0%
40-49歳
65.1%
65.1%
50-59歳
68.1%
68.1%
60-69歳
68.2%
68.2%
70歳以上
75.0%
75.0%
年齢とともに利用経験率が上昇。50代以上は約7割が経験者。
誰の症状で救急車を利用したか(経験者)
n=195(経験あり)
家族など自分以外の症状
56.4%
自分自身の症状
43.6%
家族等他者のため(56%)が過半数。学生版では自身のため68%が多数派だったのと対照的。一般市民は子どもや高齢者の家族を持つ世代が多い。
救急車を呼んだ時の気持ち(自由記述 / 経験者)
一般市民の実体験コメント抜粋
不安・恐怖
父が自宅で腹痛を起こし、この様子は早く病院に連れて行かないとまずいと思った。
パニック
自分がどうなっているのかわからず不安な状況。早く楽になりたい。
使いにくさ
恐縮した気持ち。(これを呼んでよかったのかという躊躇感)
切迫感
藁をもすがる思いで呼びました
不安
焦りと不安。同僚が倒れたので何とか回復してもらいたいと思っていました。
状況説明
交通事故で意識がありませんでした(後から聞いた話)
知識・リソース認知度
救急利用教育経験・Q助/#7119認知率・年齢層別比較
教育経験あり
20.4%
67名 / 261名が「教わっていない」
Q助 知っている
5.2%
17名のみ―学生1.5%よりはやや高い
#7119 知っている
42.6%
140名 / 188名が未認知
経験者の対応満足率
91.2%
177/194名 ― 不満はわずか8.8%
年齢層別 ツール認知率
教育経験・Q助・#7119 の年齢層別認知状況
若い層(18-29歳)の#7119認知率57%が最も高く、SNS等からの情報拡散の影響と考えられる。Q助は全年齢で5%前後と低水準。
ツール認知率の比較(全体)
3つのリソースの認知・未認知(n=328)
#7119は4割超が認知。ただし教育経験者はわずか2割。救急知識は「自然に知る」ことが多く、組織的教育の機会が少ない。
経験者の対応満足度
「期待していた対応でしたか?」(経験者n=194)
はい(満足)177名
91.2%
いいえ(不満)17名
8.8%
経験者の91%が満足。学生版(全体51%)と大きく異なるのは、一般市民は実際の経験に基づいた回答のため。
利用理由の内訳(経験者 n=195)
急病・事故・その他
急病(118名・61%)が過半数。事故・怪我は29%。学生版では事故多数だったのと対照的で、一般市民では急病が中心。
救急車を呼ぶべき・べきでない状況
一般市民の判断基準(自由記述の傾向分析)
「意識がない」を基準
約55%
呼ぶべき最多キーワード
「自力移動不可」を基準
約50%
自力で病院へ行けない状況
「緊急性なし・軽症」は不要
約55%
呼ぶべきでない最多理由
「タクシー代わり」言及
約8%
不適切利用として明示的に指摘
「呼ぶべき」状況キーワード頻度
自由記述の主要テーマ分類(推計)
意識がない・不明瞭
意識なし
〜55%
自力移動が困難
自力移動不可
〜50%
命の危険を感じる
命の危険
〜42%
緊急を要すると判断
緊急判断
〜35%
大量出血・骨折
外傷
〜25%
通常診療時間外
時間外
〜18%
「意識・自力移動」の2軸が主要基準。「通常診療時間外」は学生に少ない基準で、社会経験から得た判断基準の差が出ている。
「呼ぶべきでない」状況キーワード頻度
自由記述の主要テーマ分類(推計)
自力で病院へ行ける
自力移動可能
〜58%
軽傷・軽症
軽症
〜55%
緊急性がない
緊急性なし
〜35%
風邪・市販薬対応
軽い体調不良
〜28%
タクシー代わり
タクシー代わり
〜8%
酔い・自業自得
飲酒等
〜5%
「タクシー代わりの利用」への批判は学生より明示的。実際の救急現場への理解が高い世代ならではの意見が見られる。
一般市民ならではの具体的な意見
経験者・実生活に根ざした判断基準が多い
🟢 呼ぶべき
とにかく普通の病院の診療時間に行けばよいような症状ではないと思った時
自力で動けない、または自力で動かすのが危険な状態
今すぐ処置しないと命に関わると感じたとき(医療の素人判断でも)
🔴 呼ぶべきでない
市販薬で十分対応可能な時
少しつまずいて転倒しただけの時など、自分で起き上がれる時
明らかに酔っ払いで病院に行く必要がない状態(自業自得)
料金・有料化に関する意識
適正料金・利用抑制効果料金・有料化への許容度(n=329)
適正料金 中央値
3,000
平均3,545円(n=303)学生版と同じ
抑制効果料金 中央値
5,000
平均5,910円(n=308)
最多回答(適正料金)
5,000
73名(24.1%)― 次点:1,000円65名
医療費払いを許容
42.5%
140名 ― 学生「利用料36%」と逆転
適正料金の分布
「適正」と考える金額帯(n=303)
5,000円(24%)・1,000円(21%)・3,000円(15%)に集中。500円以下も48名(16%)おり二極化傾向。
抑制効果料金の分布
「これなら不適切利用が減る」と考える金額帯(n=308)
5,000円(28%)・10,000円(20%)に集中。学生より高額回答が少なく、現実的な水準感がある。
許容できる徴収方法
「最も許容できる対策」(n=328)
医療費での支払い(43%)が最多。「利用料徴収」38%が次点。学生版(利用料36%が最多)と逆転し、一般市民は既存の医療費体系との統合を好む
年齢層別 許容できる徴収方法
世代によって好まれる徴収方法に違いがある
救急車適正利用のための取り組み
一般市民が支持する対策(n=329)
最多回答:有料化
131
39.8% ― 学生版(教育39%)と逆転
次点:教育
90
27.4%
広告・啓発
50
15.2% ― 学生版9%より大幅高
民間救急活用
34
10.3%
取り組み支持率(全体)
n=329
年齢層別 取り組み支持傾向
世代によって好まれる対策に差がある
全年齢で「有料化」が首位。若年層(18-29歳)のみ「教育」と同率。高齢層ほど有料化支持が強い。
「その他」の具体的な意見(自由記述)
多様な一般市民の視点から生まれたアイデア
制度設計
救急車を呼んで「緊急ではない」と医師に判断された場合に有料にし、このことを周知する。
技術活用
救急隊に指示を出す前に、相手の情報を適切判断して必要不必要を判断するシステムを導入する。
外国人対策
外国人観光客などの悪用が増えているので乗車から降車までの段階で徴収しないと逃走される。
罰則整備
不適切な利用と救急隊員と医師両方が判断した場合は罰金をとる。
段階的有料化
緊急を要しない時は有料となる。真に緊急な場合は無料のままでよい。
周知徹底
まず何が適正化かを定め、それを周知するところから始めるべき。
一般市民 vs 学生 比較分析
同じ質問項目への回答を比較(一般n=329 vs 学生n=261)
利用経験率の差
+35.9pt
一般59.3% vs 学生23.4%
教育経験率の差
−13.7pt
一般20.4% vs 学生34.1%
#7119認知率の差
−4.1pt
一般42.6% vs 学生46.7%
有料化支持(取組)の差
+4.6pt
一般39.8% vs 学生35.2%
主要指標の比較
一般市民(青)vs 学生(赤)
適正化取り組みの支持率比較
一般市民 vs 学生(%)
一般市民は「有料化」優先(40% vs 35%)、学生は「教育」優先(40% vs 27%)。経験の有無が優先順位に影響。
適正料金の分布比較
金額水準に世代差はあるか
中央値は両者ともに適正3,000円・抑制5,000円と同水準。ただし学生は高額(1万円超)回答が多く、一般市民は低額に厚い分布。
知りたいこと(ニーズ)の比較
一般市民 vs 学生の情報ニーズの差
「電話できない時の対処」は一般市民がより強く求める(58% vs 36%)。単身高齢者や子育て中の親世代の切実なニーズが反映されている。
🔍 比較から見えた政策的示唆
💴 料金政策
適正・抑制料金の中央値は世代を問わず同水準(3,000/5,000円)。金額設定については世代間合意が形成しやすい
🎓 教育施策
学生は「教育」を優先、一般は「有料化」を優先。若年層への教育投資が長期的な適正利用につながることを示唆。
📱 緊急時対応
「電話できない時の対処」は両世代に共通する最大のニーズ。音声以外の通報手段の整備・周知が急務