回答者属性と主要結果サマリー
261名の大学生(18〜29歳)による救急車利用意識調査
有効回答数
261名
男性164名 / 女性94名 / 答えない3名
救急車利用経験あり
23.4%
61名 / 200名が未経験
#7119 認知率
46.7%
122名が認知 / Q助は98.5%が未認知
有料化支持(許容)
36.4%
「利用料徴収」が最多 95名
性別構成
回答者の性別内訳(n=261)
男性
164名
62.8%
女性
94名
36.0%
答えない
3名
1.1%
救急車利用経験(性別別)
「はい」と回答した割合の比較
25.6%
男性(42/164名)
20.2%
女性(19/94名)
救急車を呼んだ場面(誰のため)
経験者61名の回答
自身の症状(42名・68.9%)が大多数。「家族などの症状」は16名(26.2%)。
救急車を呼んだ理由
全回答者の記入内容(n=261)
未経験者が多いため「その他」190名が最多。経験者では事故・怪我(38名)、急病(24名)が中心。
救急車を呼んだ時の気持ち(自由記述 / 経験者のみ)
印象的な回答を抜粋
緊急・焦り
家族の生命がかかっていて、とにかく早く来てほしい一心だった。
不安・戸惑い
この症状で救急車を呼んでいいのだろうかという気持ち
パニック
苦しさと、それに伴ってテンションがハイになっていて思考がまとまりませんでした。
緊急・焦り
眼の前で人が急に倒れたので驚いていた、呼ばなければいけないと思った
不安・戸惑い
これは呼んでいい事例なのだろうかと葛藤しながら電話した
緊急・焦り
目の前で痙攣している弟をみて、死んでしまうのではないかという気持ちでいっぱいだった
知識・リソース認知度
救急利用方法の教育経験・各ツールの認知率
利用方法を教わった経験あり
34.1%
89名 / 172名が「教わっていない」
Q助 知っている
1.5%
4名のみ — ほぼ完全未認知
#7119 知っている
46.7%
122名が認知 / 139名が未認知
対応に「満足」の割合
51.0%
133名/261名 ※未経験者含む
ツール・制度 認知率比較
3つのリソースの学生認知状況
利用方法を教わった
34%
救急利用教育
89名が経験あり
2%
Q助
4名のみ
47%
#7119
122名が認知
教育経験 × #7119認知 クロス集計
利用方法教育の有無と#7119認知率の関係
教育経験者の#7119認知率は57%、未経験者は41%。
教育を受けていても認知率が低く、教育内容の改善余地がある。
救急車の対応への満足度
「期待していたものでしたか?」(n=261)
はい(満足)
51.0%
いいえ(不満)
49.0%
満足・不満がほぼ半々(51% vs 49%)。未経験者も「期待通りか想像するか」で回答しており、
事前イメージのギャップが大きい可能性がある。
性別別 知識・認知率比較
男女の教育経験・ツール認知率
救急車を呼ぶべき・べきでない状況
学生が考える利用判断基準(自由記述の傾向分析)
「意識がない」を基準とした回答
約60%
「呼ぶべき」判断の最多キーワード
「自力移動不可」を基準
約50%
「自分で病院に行けない時」が主軸
「軽傷・風邪は不要」回答
約40%
「呼ぶべきでない」の最多理由
「緊急性・命に関わる」基準
約35%
「命の危険」「一刻を争う」など
「呼ぶべき」理由キーワード頻度
自由記述の主要テーマ分類(推計)
「意識がない」「自力移動できない」が最多。客観的・身体的な指標を重視している傾向。
「呼ぶべきでない」理由キーワード頻度
自由記述の主要テーマ分類(推計)
「タクシー代わりの利用」を明示的に挙げた回答も散見。不適切利用の認識はあるが判断基準があいまい。
代表的な回答(呼ぶべき状況 vs 呼ぶべきでない状況)
具体的な学生の言葉
🟢 呼ぶべき
意識の有無にかかわらず、緊急を要する場面と判断した時
呼ぶかどうか迷ったとき(迷ったら呼ぶべき)
自力では病院に行けないが、医師の診断を必要とする時
🔴 呼ぶべきでない
病院までのタクシー代わりの利用
「誰かと話したい」など、明らかに治療が目的ではない場合
7119に電話して、呼ぶ必要がないと言われた時
料金・有料化に関する意識
適正料金・利用抑制効果料金・有料化への許容度
適正料金 中央値
3,000円
平均5,260円(n=247)
抑制効果料金 中央値
5,000円
平均7,984円(n=243)
最多回答(適正料金)
5,000円
49名(19.8%)が5,000円と回答
利用料徴収を許容
36.4%
95名 / 次点:税金で徴収 57名
適正料金の分布(まとめ)
学生が「適正」と考える金額帯(n=247)
1,000円・5,000円・10,000円に回答が集中。中央値は3,000円。
1万円以上を回答した学生も44名(17.8%)おり、意識の個人差が大きい。
抑制効果料金の分布
「これなら不適切利用が減る」と考える金額帯(n=243)
5,000円・10,000円に集中。適正料金より高い水準を抑制効果額として挙げており、
「払えるが迷う金額」として1万円を意識する傾向。
救急車維持困難時の許容できる対策
最も許容できる対策(金額は全て同じと仮定)(n=261)
適正料金 vs 抑制効果料金 比較
回答者が考える2つの金額水準のギャップ
抑制効果料金は適正料金より約1.5倍高い(中央値比:3,000円 vs 5,000円)。
「適正」と「効果がある」の間に乖離があることを示す。
救急車適正利用のための取り組み
「どのような取り組みが必要か」への回答(n=261)
最多回答:教育
103名
「救急車利用教育を行う」39.5%
次点:有料化
92名
「有料にする」35.2%
民間救急活用
38名
「有料の民間救急を活用」14.6%
広告・啓発
24名
「適正利用の広告を多くする」9.2%
取り組みの支持率
全体(n=261)
性別別 取り組み支持傾向
男性・女性で好まれる取り組みに違いはあるか(n=258)
男性は「有料化」支持が高め(38%)、女性は「教育」支持が高め(44%)。
民間救急活用は男女ともに約15%。
「その他」の具体的な意見(自由記述)
3名が「その他」を選び自由記述
その他
常識的に使えれば大丈夫そ。(啓発は必要だが過度な規制は不要という考え)
教育・制度
小中高での救急利用教育を義務化し、適切な判断力を養うべき
システム
アプリやAIによる自動判定システムで、緊急度を事前判断できるようにしてほしい
学生が知りたいこと
「救急車やその利用に関して知りたいこと」への回答(n=261)
呼ぶ基準を知りたい
122名
46.7% — 最多の学習ニーズ
1人で電話できない時
93名
35.6% — 緊急時の操作不安
救急外来病院の探し方
44名
16.9% — 代替手段の情報ニーズ
「特にない」
2名
ほぼ全員が何らかの情報ニーズあり
知りたいことの内訳
全回答者(n=261)
学習ニーズ × 知識・経験との関係
教育経験あり・なし別の「知りたいこと」分布
教育経験があっても「呼ぶ基準」への疑問が残る(44%)。
教育未経験者では「1人で電話できない時の対処」への不安が特に高い(39%)。
学生の声:具体的な情報ニーズ
自由記述から得られた声
呼ぶ基準
救急車を呼ぶ基準をわかりやすく教えてほしい(複数)
緊急時対応
1人で救急車を利用する時に、電話もかけられない状況の時はどうしたら良いか知りたい(複数)
代替情報
救急車を呼ばずに、救急外来の病院を電話で知る方法を教えて欲しい(複数)
実態把握
救急車の運転手や救急隊の人数が確保できているかや現在の実態を知りたい
呼ぶ基準
常識的な使い方の基準が人によって異なるため、明確な指針が欲しい
緊急時対応
独り暮らしで急に倒れた場合、どのように連絡・対応すればよいかが不安
📋 調査から見えた政策的示唆
学生回答の傾向が示す課題と方向性
🎓 教育・啓発の強化
「呼ぶ基準を知りたい」が47%と最多。Q助の認知率1.5%は壊滅的。
#7119は47%が認知しており、この番号を活用した啓発が効果的。
💴 料金政策の検討
適正料金の中央値は3,000円、抑制効果は5,000円。
「利用料徴収」を最も許容する学生が36%おり、有料化への一定の理解がある。
📱 デジタル手段の整備
「電話できない状況での対応」を36%が不安視。
音声通話以外のテキスト・アプリ経由での119番接続手段の周知が必要。